動画「フカヒレ利用が招くサメの危機」


サメを巡る日本の現状を紹介し、サメ漁が抱える問題点を喚起するために制作した作品です。2011年の東日本大震災直前に完成しましたが、未曽有の大災害の被害を受けた方たちへの影響を懸念し、約5年間、公開を控えてきました。

近年、世界的にフカヒレの需要が増したことから、サメの乱獲や密漁が懸念されています。日本で主に利用されているヨシキリザメ、ネズミザメの漁獲量は、2000年を過ぎた頃からかなりの増加をみせていましたが、東日本大震災によって一時的に激減しました。しかし、現在では、ほぼ震災前の状態に回復しました。

サメは繁殖力が低く、乱獲に大きく影響される魚類であると言われています。サメ捕獲国、フカヒレ生産国として知られる日本にとって、今後、乱獲を避け、混獲を回避するために、これまで以上に資源管理が必要となります。気仙沼の近海延縄(はえなわ)漁業では、年間のヨシキリザメの水揚量の上限を7,000トンと定め、2016年1月1日から5年間、これを実施することになりました。しかし、混獲回避手段に関しては、未だ措置が取られていません。また、ネズミザメについては、国内の水揚量やサイズデータの収集を行う等モニター中で、具体的な管理措置はとられていません。

サメの水銀汚染については、広く一般に知られていないため、学校給食で児童に食べさせたり、生協が販売したり、といったことが続いています。これは、大きな問題で、早急の対処が必要です。

作品非公開中の2013年3月、ワシントン条約第16回締約国会議がバンコクで開かれ、ニシネズミザメを付属書Ⅱに掲載する提案が可決され、2014年9月に発効されました。日本はニシネズミザメの付属書Ⅱ掲載に反対し、今も「留保」しています。

なお、2010年の15回締約国会議では否決されましたので、作品では否決と報じています。

制作・著作
Blue Voice
Elsa Nature Conservancy
Pangea Seed
CASA

sharkfin-1