2008年も「国際イルカ年」


国連が宣言:2008年も「国際イルカ年」 

国際イルカ年

国連によって、昨年に引き続き今年(2008年)も「国際イルカ年」に指定されました。
 
しかし日本では、相変わらずイルカ猟が続けられ、追い込み猟で生け捕りにされたイルカが、水族館やイルカと泳ぐ施設に高値で売られています。

外国人ブローカーが仲立ちして、中国、台湾、フィリッピンなど海外へ売られていくイルカも後を絶ちません。やはり「国際イルカ年」だった昨年の2007年には、2月から10月までに29頭のイルカが和歌山県太地町から輸出され、太地町は、それによって何と127,285,000円(1億2千728万5,000
円)の収 入を得ています。

そして、今年(2008年)3月、すでに太地町は10頭のハンドウイルカをトルコの水族館に輸出し、さらにイルカの輸出を続けることを町議会で決議しました。トルコへのイルカの値段は1頭28,000US$(約300万円)でしたが、今年度輸出するイルカの値段は、円高のあおりを受けて、1頭40,000ドル(換算レート約100円としても、約400万円-便乗値上げ?)で交渉するとか。つまり、太地町議会は公の機関である「太地町立くじらの博物館」を使って、国連が国際的に保護しようとしている野生のイルカを、今年も引き続き商売に使うことを決議したのです。公機関である地方政府が、野生動物を町の事業として商売に使うとは、嘆かわしい限りです。

こうした野生のイルカの利用に国際的な非難の声があがっています。また、世界動物園水族館協会(WAZA)は、追い込み猟で捕獲したイルカを買わないようにWAZAに加盟している水族館に警告しています。

今年の「国際イルカ年」の特別大使にトマス・ホワイト博士が任命されました。ホワイト博士はロサンゼルスにあるロイオウラメアリマウント大学で商業倫理を担当する教授で、最近彼が書いたイルカの本:“In Defense of Dolphins? The New Moral Frontier” (「イルカを擁護して ― 新しいモラルのフロン ティア」Blackwell Publishing, 2007)が話題になっています。その中で、ホワイト博士は次のように述べています。

「イルカが人間と同様に自意識を持ち、知性と情緒、個性を備え、自らの行動を制御することは、科学的に十分証明されている。したがって、イルカは 『人類ではない人間』として認められ、個人として尊重されるべきである・・・・・倫理的観点からみて、人間がイルカを傷つけ、殺し、また捕獲して閉じ込めることは誤りである」

ホワイト博士は、国際イルカ年の特別大使として、すでに多くの講演を行なって、イルカについての知識普及に努めています。