富戸のイルカ肉の水銀汚染


2005.2.20 up

静岡県伊豆半島富戸で最近行なわれたイルカの追い込み猟で捕獲され、食用にされたイルカの肉に高度の水銀汚染が確認されました。

 本会では、昨年(2004年)11月11日に富戸で実施されたイルカの追い込み猟で捕殺され、地元で食用にされたハンドウイルカの肉を入手し、直ちに北海道医療大学薬学部中毒代謝学教室の遠藤哲也先生に水銀汚染の検査をお願いしました。

 その検査の結果、同イルカ肉に19.2 ppmの水銀汚染が確認されました。日本の厚生労働省が暫定的に定めている安全基準は0.4ppmですから、じつに暫定安全基準の48倍という高度の水銀汚染ということになります。

 本会では、2002年、2003年にも、静岡県伊豆半島伊東市内及び河津町で市販されている6パックの宮城県沖産のイルカの肉の水銀検査を茨城県薬剤師会公衆衛生検査センター及び北海道医療大学薬学部中毒代謝学教室の遠藤哲也先生に依頼しましたが、上記両検査機関から、すべての肉に、日本政府の定めた暫定安全基準を上回る汚染が見られる旨の検査報告をいただきました。(参照:本会会報122号)このときの最高の汚染は暫定安全基準の14.2倍でした。

 今回(2004年11月)の富戸沖産のハンドウイルカの肉は、その汚染をさらに上回るもので、当然ながら健康にさらに大きな害があるものと判断されます。北海道医療大学の遠藤哲也先生は、イルカ肉の水銀汚染の分析で世界的に知られた研究者ですが、次々貴重な研究発表を行ない、水銀汚染の人体への危険性についてたびたび警告を発しておられます。また、茨城県の検査センターでは、たとえわずかでも安全基準を上回るイルカ肉は、食べないで廃棄するほうがいいとアドバイスしています。本会では海外協力団体と共にプレスリリースを出し、イルカ肉汚染の警告とイルカ追い込み漁の中止を訴え、また、国内でも静岡県県庁や伊東市へ水銀汚染を報告し、イルカ猟の中止を再度要請しました。

イルカ肉
高レベルの水銀汚染が検出されたハンドウイルカの肉

私たちにできること:

水銀に汚染されたイルカの肉が市民や観光客の健康を損なうことを、イルカ猟の許可を出している静岡県知事、伊東市・市長、河津町・町長及び関係機関へ手紙やメールを送って訴え、イルカ猟の中止を要請しましょう。

手紙やメールの宛先:

厚生労働省医薬食品局食品安全部:
E-mail: syokucommunication@mhlw.go.jp
Fax: 03-3503-7965

佃 弘巳 伊東市市長:
Email: hisyo@city.ito.shizuoka.jp
Fax: 0557-36-1104
伊東市健康推進課:

Email: kenko@city.ito.shizuoka.jp

石川嘉延 静岡県知事:
E-mail: governor@pref.shizuoka.jp
Fax: 054-221-2164

櫻井泰次 河津町 町長:

E-mail: info@town.kawazu.shizuoka.jp
Fax: 0558-34-0099

伊東市内及び河津町でイルカの肉を販売している店:

ナガヤ鎌田店:
〒414-0035
静岡県伊東市南町2丁目118-1

あおき河津店:
〒413-0500
静岡県加茂郡河津浜123

中門水産:  
〒414-0045
静岡県伊東市玖須美元和田720-143伊東ショッピングセンター内

長浜水産:  
〒414-0045
静岡県伊東市玖須美元和田720-143伊東ショッピグセンター内

 なお、イルカの肉の汚染は、宮城県や静岡県富戸のイルカのみに限られるものではなく、当然のこととして、イルカの追い込み猟の中心的存在である和歌山県太地沖産のイルカ類にも当てはまるはずです。

 本会では、日本政府が地域住民及び観光客、さらに水銀汚染に気づかずにイルカを食べる国民の健康を守るために今回の結果を真摯に受け止めて、イルカ肉の食用に警告を発し、イルカ追い込み猟の中止を考慮することを、今後も、会として要請していきます。