2013~2014の鯨種別捕獲枠数


水産庁発表の鯨種別捕獲枠頭数は以下の通りです。

pdf_icon 鯨種別捕獲枠頭数2013-2014

 昨年(2012年)、捕獲枠数は水産庁によって大幅に見直しが行なわれ、今期は、見直し後初めて表示された捕獲枠数となります。昨年(2012年)の見直しで、以下のことが発表されました。(概要)

  • スジイルカ、アラリイルカは捕獲実績県(和歌山県)の枠を現状維持、捕獲実績のない県(千葉・静岡)の枠は、2017年に0にすべく漸減。
  • 青森のイシイルカ、千葉のスジイルカの枠も2017年に0にすべく漸減。
  • オキゴンドウとカマイルカは、2017年まで固定配分とする。

2012年の見直しについての詳細はこちら

2013~2014年の鯨種別捕獲枠数について

 水産庁発表の2013~2014年の鯨種別捕獲枠数をみると、前年の見直しに沿って捕獲数が決められています。つまり、スジイルカ、アラリイルカについては、捕獲実績県(和歌山県)の枠は据え置かれ、捕獲実績のない県(千葉・静岡)の枠は25%減、青森のイシイルカ、千葉のスジイルカの枠も25%減、オキゴンドウとカマイルカの枠は据え置きとなっています。また、総捕獲枠数は、前期より719頭(約4%)減となっています。

依然として解消されない問題点

 しかし、2012年の見直しで取りこぼされた問題点は、依然として残されたままです。10年以上全く捕獲のないスジイルカの捕獲枠を千葉県や静岡県に与えることも、その1例です。これは、他県で違反捕獲をした時の隠れ蓑になる恐れが十分あります。(詳細はこちら)また、静岡県の富戸では、2004年の追い込み猟以後10年近く、イルカ猟を実施していません。そのような県に年間250頭もの捕獲枠を与えることも妥当とはいえません。

 イルカ猟で供給される肉は水銀、メチル水銀、PCBに汚染されています。また、追い込み猟でイルカを生け捕って水族館等の施設に売ることにも、国内だけでなく、国際的な非難が起こっています。捕獲枠を漸減するだけでない、先を見据えた抜本的な改革が求められていると言えます。

注:水産庁発表では「いるか漁業」と表記されていますが、本会では、イルカが空気呼吸と授乳育児を行なう哺乳類であり、生態的にもイルカ類を魚として捕獲することには問題があると考えるため、「漁」ではなく、「猟」の表記を用いて「イルカ猟」としています。